研究開発

第11回国土技術開発賞域貢献技術賞受賞

見えないブロックの撤去工法を開発

ホタテガイはある程度の大きさまで養殖され、その後、深い海域に放流されて育ちます。その養殖施設を固定するため、15tもあるブロックが設置されていますが、高波浪による地まきホタテガイの被害軽減やブロックの維持補修を行えるよう、ブロックを引き上げる必要がありました。
しかし、水深が50mもある海域に設置位置の分からないブロックを撤去する方法は、潜水士による玉掛しかなく、しかもその方法は危険で効率が悪いため、新たな撤去工法の開発が必要となりました。

第11回国土技術開発賞域貢献技術賞詳細ページ

特殊バケットを開発し、
ブロックを撤去できるようになりました。

見えないブロックを掴むために、ブロックに連結されているロープに着目しました。
ロープを緊張させて大まかな位置を特定し、そのロープを特殊バケットの中心に設けたガイドへ通して、
水中カメラの映像から判断してバケットを誘導する技術を確立しました。
これにより、ブロックをバケットで掴み取ることができました。

01

これまで養殖施設があった海域に地まきすることができ、高波浪による被害を低減できるようになりました。この海域は生息環境が良く、ホタテガイの成長促進も期待できます。

02

海中に設置してから数十年が経過していたため、養殖施設を固定していた金具が劣化していました。これまでは補修することは考えられていませんでしたが、ブロックを引き上げたことで維持管理ができるようになり、養殖事業持続の一助となりました。

03

ブロックを補修する際、ブロックの重量を増加させたので、一施設あたりの生産性が向上しました。このことは生産者のみならず、水産加工業者を含めた水産関係者へ貢献したとして、第11回国土技術開発賞域貢献技術賞を受賞しました。